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執筆者の写真推進室 グローバル

ポジティブネット通信1月号 vol.039

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2024.1.16発行


日本のYMCAは、互いを認め合い、高め合うポジティブネットのある豊かな社会を創ります

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1.同盟総主事レポート 

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●「光は暗闇の中で輝いている」(ヨハネによる福音書1章5節)


 1月1日という希望に満ちた日が、一瞬にして崩れた能登半島地震。1月2日はその支援機が事故に遭うなど、不安の中で迎えた2024年の幕開けとなりました。

 1月7日~9日、先遣隊としてスタッフ4名(同盟より田口、有田、石橋、東京より中里さん)で被災地を訪問しました。金沢YMCA、富山YMCAの会員職員の無事を確認するとともに、石川県庁でボランティア関係機関等と協議。さらに、七尾市で被災されたワイズ西日本区書記の清水淳さんを慰問し、清水さんおよび富山YMCAスタッフ(中川さん)の案内で、輪島市・七尾市の視察も行いました。

 

 その後YMCAは、内閣府および「全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD)」から「熊本地震時の避難所運営支援の経験を活かしてほしい」との要請を受けて、金沢市に開設された「1.5次避難所」にスタッフ3名(大阪YMCAの協力で山根一毅さんをリーダーに同盟・石橋、元神戸の松田さんを派遣し、避難所運営のアドバイスを行っています。「1.5次避難所」とは、仮設住宅の準備期間中に提供されるホテルなど「2次避難所」の中継拠点となるものです。

 当面1月31日まで、全国からスタッフをリレー形式で派遣し、疲れ切った被災者に安らぎと希望を与えられる避難所を目指してサポートしていきます。厳寒の能登半島で怯え疲れた人々が、整えられた環境で笑顔に変化していく場を作り、「光は暗闇の中で輝いている」の聖句に近づいていける働きができるよう願っています。


 「光は暗闇の中で輝いている」はご存知のとおり、コロナ禍で策定された「日本YMCA中期計画(2021年4月~2024年3月)」の基本聖句です。YMCAが灯台のように暗闇を照らすのではありません。暗闇の中にある人が、本来もっている賜物を輝かせることができるような場や機会をYMCAが提供して初めてYMCAも光り輝くのです。2021年から3年間、そんな願いをもって活動してきました。

 最初の2年間は、コロナ感染におびえ、孤立した人々に「離れていても、つながっている」と呼びかけ、徐々にキャンプなどを再開し、ストレスを抱えた子どもたちが伸び伸びと、その賜物を輝かせる働きを続けてきました。

 2022年2月に始まったウクライナへの軍事侵略では、日本に避難した2300人の内の半数近い方に関わり、生活支援を続けています。最近はYMCAを会場に、避難者自身による交流イベントや心のケアも行われるようになるなど、避難者が人間らしさを取り戻し、その賜物を輝かす場としての働きを担うことで、基本聖句の実践を目指しています。


 今回の能登半島地震では、富山YMCAを中心に金沢YMCA、全国YMCAが協力し、支援活動を展開していく予定です。東日本大震災、熊本地震の際には、子どもたちのリフレッシュプログラムや学童保育、子育て広場そして保護者やシニア向けのホッと一息するカフェや健康体操など、人びとに笑顔が広がる活動を行いました。こうした経験を活かし、能登半島の人々が輝く場を提供できるよう長期的な活動を検討しています。

 本年もどうぞよろしくお願いいたします。  (総主事 田口 努)



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2.能登半島地震関連

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■ 【能登半島地震】YMCA緊急支援募金2024 第1期募金受付~3月末まで 


 ▽「1.5次避難所」関連ニュース(NHK1/13)(yahooニュース1/12)


■ 各YMCAで募金活動を実施



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3.パレスチナ関連  

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パレスチナで活動する「東エルサレムYMCA」のフェイスブックに近況が投稿された。


12月に破壊されたガザYMCAの建物と、そこに避難していた市民の声が、中東のテレビ局アルジャジーラの番組で放映された。(動画2分)


爆撃による負傷で障害を負う人が増えているが、補助器具もなく、避難中に亡くなるケースも少なくない状況が発信されている。 *簡易版の日本語訳はこちら⇒



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4.世界YMCA 

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■世界YMCAカルロス・サンヴィー総主事より年頭メッセージ

  キング牧師が語った「真夜中のノック」を引用し、「真っ暗な世の中で、YMCAのドアを叩く人の声に耳を澄ませ、持続可能で公正な社会を作っていきましょう」と呼びかけた。

 YouTube 6分25秒 字幕付き(自動翻訳が使えます)


「Vision2030」の「Meaningful work(やりがいのある仕事と雇用環境の創造」に向けて、世界YMCAとYMCAオーストラリアがアンケートを実施中。仕事への満足度や将来の希望などについて世界中のユースの声を集めている。日本からも1000人の声を集めてほしいと依頼あり。ぜひご協力を。

 ・対象は18~35歳のユース(所属不問)

 ・日本語で回答可能(10か国語対応)

 ・締切り:1月26日まで

 

バスケットボールには、国境・言語・文化を越えて人々を団結させ、女性や障がい者をエンパワーメントする力もあるとして国連は、バスケットボールが誕生した12月21日を「世界バスケットボールデー」と制定。これを受けて12月21日、各地でイベントが行われた。


国際バスケットボール連盟(FIBA)が今回の制定を記念し、コンテスト開催中。


バスケットボールに関する写真等をインスタやXに投稿すると、上記サイトに掲載される。 #WorldBasketballDay


大阪YMCAは12月、香港中華YMCAを訪問。これまでの交流を基盤としながら、Vision2030に向けて、高齢者や障がい者の福祉プログラムで協働していくよう協議を行った。


世界におけるダイバーシティ&インクルージョンの重要性を強調し、特にインドとアジア・太平洋地域全体における女性の問題に焦点を当てた「ジェンダー平等フォーラム」。その様子が見られる。


利根川恵子氏(埼玉YMCA評議員/日本YMCA同盟常議員)が、2023年に着任したワイズメンズクラブ国際協会 アジア・太平洋地域会長として、任期中のテーマを「変化の光になれ」と定めた決意を語った。


横浜YMCAが市内4団体と協働してウクライナから避難しているユースと交流した。その様子を横浜YMCAのスタッフでチェンジエージェントでもある坂地みずきさんがAPAYニュースに寄稿。



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5.ウクライナ支援  

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日本におけるウクライナ避難者は12月から、難民に準じた保護が受けられる「補完的保護」制度が適用されたが、まだまだ充分な支援とは言えない――。避難者のニーズ調査にあたっているYMCAウクライナ避難者支援プロジェクト責任者・横山由利亜さんのコメントが、「京都新聞」や「静岡新聞」「河北新報」など6紙に掲載された。


石川県にはウクライナ避難者30人が滞在していたこともあり、避難者自身も物資やメッセージを贈ろうと動き出している。上記フェイスブックには「どうかウクライナと被災地に平和と平安が訪れる日が一日も早く訪れますように」と投稿されている。


中高生デイキャンプ開催(日本YMCA同盟)

日ごろ、日本語の学習や本国のオンライン授業で忙しい10代の子どもたちがリフレッシュできるようにと、12月25日、YMCA東山荘でデイキャンプを実施。約10人の子どもたちが沢登りや焼き芋づくりなどアクティビティーを共にしながら、母語での交流を楽しんだ。


アメリカで提唱されているセラピーメソッドに基づき、避難者が手芸の会を開催。「一見無駄に見えるけれど、心の潤いを取り戻せる」と好評だった。


茨城YMCAは30周年を記念して1月13日、ウクライナのオペラ歌手オクサーナ・ステパニュックさんによるチャリティーコンサートを開催。関係団体や協賛企業など600人が集った。日本YMCA同盟・横山由利亜さんによる活動報告もあり、平和に向かって心を一つにした。


日本YMCA同盟で活動している避難者による劇団「マーフカ」が、日本の劇団と合同で、即興演劇(プレイバックシアター)の公演を行う。即興演劇は脚本がなく、観客が語る体験談をその場で表現していくもの。メンタルケアの効果もあるといわれる。

日時:2月25日(日)14:00~15:30  、会場:ウィリング横浜

 


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6.日本のYMCAのトピックス

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【オンライン講演会】全国YMCAピンクシャツデー2024(発達支援担当者会主催)

日 時:2月10日(土)10:00~11:30 

講 師:森昭憲氏(富山県リハビリテーション病院・こども支援センター)

テーマ:(仮)子どもたちが健やかに暮らせる世の中をつくるために

    ~いじめ・不登校が過去最多の今だからこそ、みんなで考えたい~

参加費:無料

申込み:1月31日まで。下記フォームから


デジタル依存を中心に、薬物も含めた依存症のメカニズムや予防法を、専門家から学ぶ。

*横浜YMCAが文科省から受託した「依存症予防教育推進事業」。

第1回は教育関係者対象(1/27)、第2回は中高生(2/18)、第3回は保護者(2/24)。

いずれも10:00~12:00。参加費無料。


在日モンゴル人の子どもたちに、居場所の提供やモンゴル語の補習を行ってきた茨城YMCAに、駐日モンゴル国特命全権大使より感謝状が授与された。茨城では来年、モンゴルYMCAスタッフの研修受け入れや交流キャンプなども計画している。


北米屈指の広大なキャンプ場で、在米日系人の子どもたちのキャンプを運営するスタッフ(リーダー)を募集している。派遣期間は6月22日~8月24日。2月10日~11日に選考会を予定。ただいま説明会を実施中。


東京YMCAの会員関係者が集う「ソシアス2023」の基調講演を配信する。貧困、虐待、不登校など、10代の課題に取組んでいるNPO法人カタリバの佐渡加奈子さんとともに、YMCAにできることを考える。

日時:2月17日(土)14:00~16:00 無料


大学・就職までに身につけておきたい力について専門家から学ぶ。

講 師:竹田契一氏(大阪教育大学名誉教授)/高橋知音氏(信州大学)

視聴期間:2月1日10:00~2月15日、 参加費:3,000円



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7.全国YMCA事業担当者会の近況

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・1月25~26日 日本語教育担当者会@横浜

・1月26~27日 教育・保育担当者研修会@東京

・1月27~28日 アフタースクール担当者会@茨城

・2月9日      総務担当者会@オンライン

・2月14~16日 総主事会議@熊本

・2月29日    公益協働担当者会@オンライン

 

▽第55回 全国YMCAリーダー研修会(第1報)

 日にち:5月4日(土)13:30~5月6日(祝)15:00 *2泊3日

 会 場:国立岩手山青少年交流の家

 テーマ:「前途洋々 可能性は無限大」

 参加費:26,000円



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8.関係団体等からのお知らせ

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YMCAも参画する「関東大震災100年~賀川豊彦とボランティア実行委員会」よりお知らせ


 映画『医師 中村哲の仕事・働くということ』(労協法成立記念)を観て、「たすけあい」「協同組合」などを語る。タレントの小島よしお氏もビデオ出演。

日時:2月3日(土) 13:30~16:30 連合会館(地下鉄新御茶ノ水駅)


「ボランティアの父」と呼ばれる賀川豊彦が、関東大震災の際に展開した復興支援活動をつづったマンガを発行した。(賀川豊彦とホ゛ランティア実行委員会編、600円)



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9.日本YMCA同盟からのお知らせ

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【書籍紹介】酒井哲雄さん「人を育むCAMP」(株)ワイサービスから1月20日発行

大阪YMCA元副総主事で、阿南国際海洋センターを創設した酒井さんが、その歴史を振り返りながら、現代のキャンプのあり方を再考。キャンプの魅力と役割を伝える。


上智大学名誉教授でYMCAの研究所講師なども務める田中さんによる新刊。2015年の採択からちょうど中間点となったSDGsは、認知率9割にまで普及したものの、リサイクルや節約の域を出ていない。今後の後半戦に向けて今一度理解を深め、具体的な行動を呼びかける好著。(「人言洞」出版、価格 1,900円+税)


Amazon「みんなでサンタクロース」キャンペーン

 12月24日まで開催されたキャンペーンで、多くのプレゼントが寄せられた。

横浜YMCA :ウクライナ語の映画DVDを避難者が鑑賞

奈良YMCA :積み木、図鑑、トランプ等

熊本YMCA :絵本「100人のサンタクロース」

京都YMCA :ツリーの下で、プレゼント探し

広島YMCA :図鑑、子ども食堂の皿等



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